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聖堂

 たまたますぐそばを通りかかったので、カトリックの東京カテドラルに立ち寄ってみた。

 上智大のところにあるイグナチオ教会のほうが有名、かもしれないが、大司教の住まいも併設されているのだから、こちらが中心地なのだと思う。プロテスタント諸団体のように、本部事務所があったとしても、本山的な教会があるわけではないところが多いのに慣れていると、そのあたりの関係はよく分かっていないのだけれど。

 実のところ、そこにあることも知らずにいて、文字通り、目の前の道路に立って、あっ、ここにあったのか、と気づいたような次第。さすがに中は見られないだろうなあ、と外観だけ拝見していたら、入り口がちゃんと開いていて(自動ドアが開いて)、中にいる事務室の人も、どうぞ、というふうで、おかげで、聖堂の中、いわゆる礼拝堂のところを拝見することができた。

 とてつもなく高い天井、というよりも、天に向かってそびえ立つような形状で、荘厳さという意味合いがとてもよく分かる、そんな様子だった。ちょうど、パイプオルガンの、練習かな、その音色が力強く響いていて、さすがにカトリックの礼拝堂、と感心。意外だったのは、礼拝スペースの中に聖像の類が何も置かれていなかったこと。横の方にはマリア像とか、ピエタとかがあったが、座席に座って、正面を向いている限りでは、それらのものは全く視界に入らず、そういう意味では、プロテスタントの礼拝堂とさほど違いがない。このままプロテスタント的な礼拝を行ったとしても、違和感はないだろうな、とは感じた。

 一方で、会衆席がさほど多くはなかったのも印象深かった。むろん、建物自体が巨大だから、あそこに設置されている椅子だけでも相当の数であるのは間違いない。でも、プロテスタントの教会で、あのくらいの建物を造るとしたら、きっと、もっとたくさんの座席を用意して、あるいは二階席、三階席も造るだろうな、などと思ってしまった。余裕、というものなのかもしれないが、小さな建物を駆使して礼拝を行っていることが多いプロテスタントの教会堂に慣れている者としては、うらやましいような、もったいないような、ではある。

 実を言えば、カトリックの教会堂に入ったのは、たぶん初めて。近くにある教会でも、訪ねていけば入れてくれるのだろうが、興味本位程度の思いでお邪魔するのもな、などと遠慮もしてしまって、機会を得なかった。幸いにも、誰でも歓迎の態勢が整っている場所だったので(むろん、観光客がぞろぞろ行くような場所ではないが)、ちょっとだけ拝見させていただけたのは何よりだった。どこの教会でも、それだけのスタッフが常駐できれば、常に扉を開いておいて、というふうにもできるし、それは大いに理想なのだが、今のところ、うちの教会ではそこまではいかない。牧師室が玄関横にでもあればまだしもだろうが、あいにく、そういう形状にはなっていない。

 その日の用事は、ほかのことがメインだったのだが、ちょっと良い機会を得た。

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