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夜が恋しく

 こうなってくると、夕闇の訪れがひたすら恋しい。

 大気はまだまだ熱を持っているにしても、太陽が姿を隠せば、ずいぶんと様子は変わる。この時期は暗くなるのも遅いけれど、そろそろ沈んで、と願いたくなる心境だ。
 ということを思うと、黙示録22:5の「もはや夜がない」という言葉は不思議だ。中東の地域では、日本以上に太陽の熱は激しいわけで、それこそいのちの危険すら感じられるほどのもののはず。夜が訪れることでホッと一息、というのが日常の感覚であるはずで、ずっと昼間だったら、それは苦痛にしかなり得まいと、そうも思う。北欧のようなところで、真冬の感覚としてならば、太陽が沈まなければいい、と思うのだとしても、だ。
 むろん、それは象徴的な表現。直後には太陽もいらないと書いてあるから、灼熱の昼間が続くことを願っているわけではない。それでも、象徴だからこそなおさら、夜よりも昼間のほうがいいと考える、それほどまでに夜というものが危険視され、不安視されていたのだなと、思わせられる。
 それはつまり、自然の猛威よりも、人の業としての悪のほうがずっと危険で、不安で、恐れられているということか。ひっくり返せば、もし、人と人との間に平温が訪れるならば、自然の脅威がどれほどだったとしても、人ははるかに心安らかに生きていくことができるのだ、ということでもある。自然界を操作するのは困難だけれど、でも人の歩みならば、はるかに期待感は持てる。是非ともと、そういうところを切に追い求めていきたいものと、改めて考えさせられる。

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