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バイト

 牛丼屋にいたら、バイトの申し込みに来た男の子が、店の人に声をかけていた。

 「外国人なのですが」と、恐る恐るといった感じの様子。店員の側では、「問題ありませんよ、今もシフトの二人は外国人ですから」と快活に答えて、応募窓口の連絡先を教えていた。本社のほうで一括して受け付ける方式なのだろう。いろいろと規則はあるのだと思うけれど、ともかくはホッとした、そんな表情が印象的だった。
 コンビニや様々なお店で、外国人の店員の姿はたくさん見るようになっている。でも、その彼の様子からすると、きっと、外国人だからということだけで門前払いという経験を何度もしてきたのだろう、だから気落ちして、尻込み気味に尋ねることしかできなくなってしまっている、そんな様子が見えるように思った。
 外国人の就労に関しては、確かに国においていろんな基準が設けられていくのは分かる。移民という課題が様々に難しい問題を含んでいることも、そうなのだろうとは思う。国としての制度のことは、国会などにおいて真剣に論議して、ふさわしいあり方を見出してもらうしかない。だが、社会の中での対応はおそらく、職場の状況を良いものに維持しようという、そういうことが理由なのだろうと推測する。でも、だとしたら、国籍が違うからということで頭から拒絶する必要性はないはずだ。
 就労に関して、信頼性などの観点が問われるのはもちろんだ。でもそれは、国籍によって差異が生ずるとは限らない。日本国籍の人であっても様々いるわけで、結局は個々人の資質次第のはずだ。そのことをちゃんと見極められるかどうか、それは雇用主の側の大事な資質でもあるわけで、「国籍」という情報だけで決めてしまうのは無茶な話。そんな見極めの自信はないから、ということかもしれないが、もしそうだとしたら、たとえ採用を日本国籍に限定したとしても、その職場はきっと、雇用関係において面倒な事態を抱え込むことになるだろうと思う。
 その彼がどうなるのかは分からないけれど、少なくとも門前払いではないと知った時の、ホッとしたような様子や、それから、対応した店員の、相手の国籍で態度を変えるわけではないというような様子は、ちょっと心地良い光景だったと書いておこう。

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